第5回|試験2日間の当日記録——そして合格へ

第5回|試験2日間の当日記録——そして合格へ

2026年2月24日(火)。試験会場に向かいながら、「今回はやれることをやってきた」という感覚がありました。しかし実際には、前日9時に就寝したものの夜中の0時に目が覚めてそのまま眠れず、睡眠不足と会場の寒さで字を書くスピードが落ち、手ごたえはよくありませんでした。

1日目午前——論文(Essay)

どの問題も事実を丁寧に拾うことを意識しました。書けることが少ないと感じた問題でも、「このような主張はありえるが、〜の理由でダメ」という形で触れるようにしました。すべての事実を拾おうという意識を持って臨めたのは大きかったと思っています。

手がかじかんでいたこともあり、文字数は全体的に少し物足りなく感じました。6,000 characters で約1,000 words の計算なので、もう少し書けていれば…という気持ちはあります。合格には1問あたり1,000 words 書いていないと厳しいという話もあるので、もっと書きたかったです。アームウォーマーをつけておけばよかったと今でも思います。

科目別の文字数と自己採点はこうでした(保守的な予想です)。

科目 推定文字数 (characters) 予想点
Real Property 約4,400 characters 55〜60
Contracts 約4,200 characters 60
Professional Responsibility 約5,000 characters 55
Civil Procedure 約6,000 characters 60〜65
Community Property 約3,500 characters 50〜55
PT 約7,000 characters 60〜65

Real Property:1問目・2問目は確実に抑えられました。3問目は論点がつかみにくく、ameliorate wasteの要件がうろ覚えだったのが悔やまれますが、うに弁先生のノートを思い出したおかげで何とか書けました。

Contracts:Parol Evidence Ruleは事前に解いた過去問に似た問題が出てスムーズに書けました。論点も網羅できていると思いますが、文字数が少ない分、分析不足と評価されるリスクはあります。

Professional Responsibility(PR):PRは必ず出るため最も対策しており、最初にここを55分程度で終わらせれば後が楽になると考えていました。しかし今回一番難しいと感じた科目です。試験合格者の倫理義務と別州での弁護士活動の可否、business transaction with non-lawyerの要件など、対策が十分でなかった論点が出ました。最終的な結論は合っていましたが、分析の深さについて不安が残りました。

Civil Procedure:今回一番よく書けた科目です。青本でやったそのままの問題が出てきた感覚でした。ただし1・2問目に時間をかけすぎたため、3問目は戦略的に簡略化せざるを得ませんでした。serviceにcomplaintだけでなくnoticeも含むことはわかっていたのに、書けなかったのは悔やまれます。

Community Property:問題自体は青本でやった形式だったので答案構成はすぐできましたが、時間が40分しかなく、何らかのミスが混入している可能性があります。

1日目午後——PT

PTは以下の手順で進めました。

  1. インストラクションを読んで論点の見当をつける
  2. ライブラリの規範部分を読みながら、論点ごとに色を分けてマーカーを引く
  3. 事実を読みながら論点ごとにマーカーを引く

書くべきことは全部拾えたと思いますが、時間の制約で評価部分が薄くなりました。もう少し余裕があれば、点数を上げられたはずです。

試験後は疲れとともに手応えと不安が混在していましたが、「Civil Procedureはよく書けた」という感触が支えになりました。

2日目——MBE(択一200問)

戦略は「18分10問のペースを守ること」。記号は以下のように使い分けました。

  • △:自信がない問題
  • ✕:後で見直したい問題(特に2択で迷った場合)
  • ✕✕:読み切れずに飛ばした問題

午前:前半は1問あたり14〜16分で処理でき、50問時点で10分程度のアドバンテージがありました。しかし寒さ(オンタリオ会場の寒さにはRedditでも不満の声が多く寄せられていました)から尿意も重なり、後半は18〜20分かかるように。5分程度残して終わりましたが、問題の印象としては、Adaptibarで練習した知識がそのまま使える問題が多く、ほとんどの問題で少なくとも2択まで絞り込めました。午後に夢をつなぎました。

午後:しかし、午後の問題の難易度は午前より上がりました。目の疲れも加わってペースが落ちたものの、50問時点で5分程度のアドバンテージを保てました。✕をつけた問題は25問程度。最後に✕✕の問題を見直して1問は修正できました。(✕✕をつけるメリットは、時間の制約の中で心残りがあるときに「後で見直せる」と思って先に進める点にあります。)

1回目で「ペースが崩れたら終わり」という経験をしていたので、今回はペース管理を強く意識できたことが精神的な余裕につながりました。

合格

帰国してしばらく後、合格したことがわかりました。

1回目の不合格があったからこそ、弱点と課題が明確になりました。EvidenceとReal Propertyを丁寧にやり直し、論文を書く練習量を大幅に増やし、身体のコンディション管理にも真剣に向き合いました。

完璧な準備ではありませんでした。直前に睡眠不足になり、試験中は寒さで手がかじかみ、尿意に集中を乱されました。それでも合格できたのは、1回目の反省を一つひとつ潰してきたからだと思っています。

なお、私が受験した2026年2月の試験の合格率は30.8%でした。2回目受験者(repeat taker)に限れば23.1%という厳しい数字の中での合格です。

カリフォルニア州司法試験を目指している方に、この記録が少しでも役に立てば嬉しいです。

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