第1回|カリフォルニア州司法試験とは何か、そしてなぜ挑んだのか
シリーズ:カリフォルニア州司法試験、二度目で合格した話
- 第1回|カリフォルニア州司法試験とは何か、そしてなぜ挑んだのか(この記事)
- 第2回|1回目の不合格を振り返る——何が足りなかったのか
- 第3回|リベンジ勉強法——3か月強でどう準備したか
- 第4回|渡航・現地準備のリアル——時差ぼけとの戦い
- 第5回|試験2日間の当日記録——そして合格へ
第1回|カリフォルニア州司法試験とは何か、そしてなぜ挑んだのか
カリフォルニア州司法試験(California Bar Examination)に、2回目の挑戦で合格しました。
1回目は2024年7月。結果は不合格。合格ラインの1390点に対して、私のスコアは1340点でした。あと50点。通常はLL.M.(アメリカの法律大学院)を修了してから受けるところを、数か月の独学で挑んだ試験です。論文では1000文字以上書くことが求められているのに、十分な文字数に届かなかった問題も正直ありました。試験後の手応えはよくなかったです。それでも「できることはした」という気持ちで、わずかな可能性を信じていました。
それから1年半後の2026年2月の試験に再挑戦し、今度は合格することができました。
この記事では、そもそもカリフォルニア州司法試験とはどういう試験なのかを簡単に説明した上で、私がこの試験に挑んだ経緯と、2回の受験を通じて学んだことをお伝えしていきます。
試験の概要
カリフォルニア州司法試験は、アメリカ・カリフォルニア州で弁護士として活動するために必要な資格試験です。試験は2日間にわたり、次の構成になっています。
1日目(Writtenパート)
- 午前:論文式問題(Essay)3問 3時間
- 午後:論文式問題(Essay)2問+実務課題問題(Performance Test、通称PT)1問 3時間半
2日目(MBEパート)
- 午前:択一式問題(Multistate Bar Examination)100問 3時間
- 午後:同じく100問 3時間
合格ラインは1390点(スケールドスコア)。Writtenスコアに50%・MBEスコアに50%をかけた合計が総スコアとなります。合格率は試験時期によって異なり、7月実施は50%前後ですが、2月実施は30%前後と難易度が上がります(詳細はカリフォルニア州弁護士会の統計ページをご参照ください)。
なぜ受験したのか
日本の弁護士資格を持ちながら、海外案件が絡む仕事に向き合うたびに「アメリカ法について自信をもって判断できない」というもどかしさを感じていました。その克服の糸口として、カリフォルニア州弁護士資格の取得を目指すことにしました。
日本法と近い部分もありますが、憲法(Constitutional Law)や不動産法(Real Property)などは独自の概念が多く、単純に「法律の知識があるから大丈夫」とはいきません。その難しさを、2回の受験で身をもって体験しました。
次の記事では、1回目の不合格を振り返ります。
