仲介なし・自力でシンガポールのコンドミニアムを借りた話
💡なぜ仲介会社を使わなかったのか
シンガポールへの留学が決まり、まず直面したのが住まいの問題でした。家族連れのため寮には入れず、コンドミニアムを自分で探す必要がありました。
費用を抑えたいという理由もありましたが、それ以上に「弁護士として自分でやり切ることで経験値が上がり、将来の実務に役立つ」と考えたため、仲介会社は使わないことにしました。
🔍シンガポールの物件探しの仕組み
シンガポールで物件を探すには、PropertyGuru や 99.co といったマッチングサイトを使うのが一般的です。
日本の不動産サイトと大きく違うのは、仲介会社ではなくオーナー側のエージェントが直接掲載している点です。物件ごとにエージェントが異なるため、気になる物件があれば WhatsApp で一件一件直接連絡を取る必要があります。
📅実際のスケジュール
PropertyGuru を中心に物件探し開始。
各物件のエージェントへの連絡を開始。しかし、連絡が取れても、シンガポールの賃貸は基本2年契約で、それより短い期間だと興味を持ってもらえないことが何度かありました。また、「すでに契約済み」だったり、「内見が1か月後ではまだ早すぎる」と言われるなど、なかなかうまくいきませんでした。
1週間の休みを取ってシンガポールへ渡航。本来は2〜3件の内見予約を持った状態で行きたかったのですが、結局確定していたのは1件のみ。ところが、そのエージェントがとても親切な方で、内見・LOI(入居申込書)・Tenancy Agreement(賃貸借契約)がとんとん拍子で進み、1週間のうちに無事契約できました。1年契約で、希望すれば半年〜1年の更新も可能という条件です。なぜか表示価格より100 SGD 下げてもらえました。「日本人や韓国人はきれいに使ってくれるから」とのことでした。
エージェント立会いのもと入居。
🏠物件を探すときのポイント
内見前の絞り込み段階で意識していた条件は以下のとおりです。
※ 賃料は日本の2〜3倍するイメージ。学校からの距離も重要な条件でした。2階以上は虫が入りにくいためです。
👀内見のときに確認すべきポイント
- ダストシュートの位置部屋の中にあると臭いや虫の原因になるそうです。
- 採寸(ベッドなど家具)コンセントの位置も合わせて確認しましょう。
- 家具・家電の設置状況フル家具付き・一部付き・家具なしで費用感が大きく変わります。
- ベランダの柵子どもが落ちないような設計かどうかを必ず確認。
- 駅までの距離・近隣の店舗日常生活のしやすさをチェック。
📝契約時のポイント
シンガポールの賃貸契約は貸主有利です。契約内容をしっかり確認することが重要です。参考になったのは シンガ不動産さんのサイト で、非常に有益な情報がまとまっています。
200 SGD 未満の修繕費(家具・家電含む)はテナント(借主)負担、それを超える分はオーナー負担です。シンガポールの水道管は比較的新しいコンドでもよく壊れます。実際に何度も業者を呼ぶことになり、そのたびに 200 SGD を支払いました。なお、入居後最初の1か月はすべてオーナー負担なので、その間に不具合がないかしっかり確認することをお勧めします。
契約期間内の途中解約は原則できません。ただし、ビザの問題など例外的な事情に対応する Diplomatic Clause(外交条項) が設けられている場合があります。
🚨詐欺に注意
学校からも繰り返し詐欺への注意喚起がありました。
内見できるということは、そのエージェントが物件の鍵を持っているということ——これが実在する物件かどうかの最低限の確認になります。オンラインのみの契約や送金要求には絶対に応じないようにしましょう。
🔧入居後の手続
- 光熱費・水道(SP PowerGrid)
本来は自分で申し込みが必要ですが、今回はエージェントが手続を案内・サポートしてくれました。 - インターネット(Singtel)
月 50 SGD、ルーター付きで契約。 - 家具(IKEA)
シンガポール国内に店舗あり。配送・組み立てサービスも利用可能です。
仲介会社なしでの物件探しは手間がかかりますが、エージェントとの直接交渉や契約書のチェックを自分でやることで、シンガポールの不動産慣行を肌で学べました。これから自力でコンドミニアムを探す方の参考になれば幸いです。

