第2回|1回目の不合格を振り返る——何が足りなかったのか
シリーズ:カリフォルニア州司法試験、二度目で合格した話
- 第1回|カリフォルニア州司法試験とは何か、そしてなぜ挑んだのか
- 第2回|1回目の不合格を振り返る——何が足りなかったのか(この記事)
- 第3回|リベンジ勉強法——3か月強でどう準備したか
- 第4回|渡航・現地準備のリアル——時差ぼけとの戦い
- 第5回|試験2日間の当日記録——そして合格へ
第2回|1回目の不合格を振り返る——何が足りなかったのか
2024年7月の受験結果が届いたとき、最初にやったことはスコアシートを隅々まで読むことでした。
合格ライン:1390点。私のスコア:1340.85点。
開示されたScaled MBEは1445点でした。スコアの内訳はWritten×50%+MBE×50%の合計であることを踏まえると、MBEの寄与分は722点台。総スコア1340.85点との差から逆算すると、Writtenの寄与分は618点台に留まっていた計算になり、Writtenが足を引っ張っていたことがわかります。
論文スコアの分析
今回の試験問題はこちらで確認できます。各問題と科目の対応は以下のとおりです。
| 問題 | 科目 | スコア |
|---|---|---|
| Essay 1 | Business Associations | 55 |
| Essay 2 | Real Property | 50 |
| Essay 3 | Professional Responsibility | 65 |
| Essay 4 | Civil Procedure | 50 |
| Essay 5 | Remedies | 50 |
| PT(2倍換算) | — | 60 |
65点が1問ある一方で、50点が3問。バラつきが大きいです。PTは配点が2倍になる重要科目ですが、時間をかけた結果60点を取れたのはよかったと思っています。問題は論文の安定感のなさでした。平均的に60点台を取れれば結果は変わっていたはずです。
MBEの科目別パーセンタイル
MBEについては、全国パーセンタイル順位が開示されます。
| 科目 | パーセンタイル |
|---|---|
| Civil Procedure | 44.1% |
| Constitutional Law | 65.0% |
| Contracts | 61.1% |
| Criminal Law | 58.7% |
| Evidence | 33.4% |
| Real Property | 35.6% |
| Torts | 48.7% |
EvidenceとReal Propertyが明らかに弱い。この2科目が足を引っ張っていました。Constitutional LawやContractsは全国平均を上回っているので、科目間の差が大きかったことがわかります。
何が原因だったか
勉強の流れは以下のとおりでした。
- 4月半ば:渡部友一郎先生の「独学で黙々と挑戦する会」のテキストを通読。
- 5月〜:Adaptibar(択一問題集)を解き始め、解説を日本語でExcelにまとめる
- 5月〜:論文対策(土日に答案作成、平日に答案構成)
- 並行して:うに弁先生の論証集を昼休みに読む。
やること自体は揃っていましたが、振り返ると3つの反省があります。
① 論文を「書く」練習が不足していた。 平日は仕事の都合で答案「構成」どまりで、実際に文章を書き切る練習が少なかったです。毎日答案を書くようにしたのが試験の3週間前では遅すぎました。
② EvidenceとReal Propertyへの対策が手薄だった。 全科目を並行して進めていたため、苦手科目に集中する時間が作れませんでした。
③ 目の疲れが誤算だった。 試験2週間前から左頰の痙攣と疲れ目がひどくなり、試験1日目の後はほとんど勉強できませんでした。MBEは紙の試験なので目への負担は軽かったですが、これは次回への大きな教訓になりました。
50点という差は「もう少し」ではありますが、何を変えれば結果が変わるのか、その手がかりはスコアシートの中にありました。ただ、どう変えるかはこれから試行錯誤するしかなく、1回目の不合格はその出発点にすぎませんでした。
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