マリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands)のカジノ初心者ガイド│入店を2回拒否された実体験から、注意点をまとめました

※本記事は2026年8月時点の情報に基づいています。最低賭け金・入場ルール等は変更される場合があります。

シンガポールに来たら一度は覗いてみたくなるのがマリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands、以下「MBS」)のカジノです。先日、金曜の深夜(正確には土曜の午前2時ごろ)から朝5時まで、初めて遊んできました。

結論から言うと、想定外の連続でした。入口で2回止められ、いざ賭けようとしたら最低額が聞いていた話と違い、ルールが分からず引き返したゲームもあります。

そこでこの記事は、教科書的な解説ではなく、私が実際につまずいた場所を、そのまま注意点として渡すという形で書きます。同じところで足を止めずに済めば、それだけで初めての一晩はだいぶ楽になるはずです。

今回、実際につまずいた4つのポイント

①入店を2回拒否された……1回目は連れが「酩酊している」、2回目は「学生パスにQRコードがない」
②最低賭け金が想像より高かった……機械のルーレットでS$25、ブラックジャックはS$50から
③曜日・時間帯で最低額が変わる……バカラはS$10のはずが、金曜夜はS$40だった
④賭け方によって最低額が違う……ルーレットで赤/黒に賭けるには、まとまった額が必要だった

以下、それぞれ何が起きたのか、どう備えておけばよかったのかを順に書いていきます。

まず最初に│現金を用意してから行くこと

これが最重要です。カジノのテーブルではクレジットカードが使えません。 現金が必要です。

テーブルに現金を置くと、ディーラーがその場でチップに交換してくれる、という流れになります。逆にいうと、現金を持っていなければ何も始まりません。館内にATMはありますが、深夜に慌てて探すことになるので、行く前に必要な分を下ろしておくのが賢明です。

いくら持っていくべきかは後述しますが、結論だけ先に書くとS$300もあれば、それなりに長く楽しめます

入場│パスポート、もしくは長期滞在パス

Marina Bay Sands Casino の入口サイン
MBSカジノの入口。ここから先は撮影禁止です

入場には身分証の提示が必要です。旅行者ならパスポート、私のようにシンガポールに長期滞在している場合は、学生パス(Student Pass)などの長期滞在パスで入れます。提示したあと顔認証を通って入場、という流れです。

費用面で押さえておきたいのは、入場料(Entry Levy)を払うのはシンガポール国民(Singapore Citizen)と永住権保持者(Permanent Resident、PR)だけだという点です。24時間でS$150、年間パスならS$3,000かかります。一方、外国人は無料です。就労パス(Employment Pass)・学生パス・扶養家族パス(Dependant Pass)の保持者も、PRでなければ無料で入れます。

なお21歳未満は入場できません

そして、入場でひと悶着ありました

ここからが今回いちばんの「学び」です。

この日は4人で行きました。ところが最初のゲートで、連れの1人が「酩酊している」ことを理由に入店を拒否されました。具体的には、少しふらふらしていたことが原因のようです。

それならばと、今度は地下のゲートから入り直そうとしたのですが、そこでは私が止められました。理由は「学生パスにQRコードがない」というものです。私の学生パスはカードではなくスマホのアプリ上にしかなく、そこにQRコードは表示されません。そもそも学生パスにQRコードなど存在しないので、この条件は満たしようがありません。「もう帰れ」とまで言われました。

最終的に、連れの1人が中国語でスタッフとやり取りしてくれたところ、話が通じました。結局のところ、最初に「酩酊している」と判断された1人が一緒にいたことが引っかかっていたようで、学生パス自体は問題なく通用することが分かりました。結果として、やむを得ず3人で入場しています。

金曜の深夜という時間帯だったこともあり、審査がいつもより厳しかった可能性はあります。とはいえ、教訓としては次の2つに尽きます。

①酩酊した状態では入れません。 判断の基準はかなり厳しく、今回も「少しふらふらしている」という程度で拒否されています。しかも、自分が素面でも、同行者の誰か1人が酩酊していると判断されれば、そこで全員の入場が止まります。カジノで遊ぶ予定なら、先に飲みに行くのは避けたほうが確実です。

②断られても、理由が本当かどうかは分かりません。 今回のように、表向きの理由(QRコード)と実際の理由(同行者)が食い違うことがあります。粘り強く確認すると通ることもあります。

中はとにかく広い│学校の体育館どころではない

中に入ると、まず驚くのが広さです。

MBSのカジノは総面積15,000平方メートル超、4フロアにわたって展開しており、テーブルゲームが600台以上、スロットマシンが2,300台以上あるそうです。地下1階と1階が一般フロア、2階・3階はVIPフロアという構成です。

数字で言われてもピンとこないと思いますが、1フロアだけでも学校の体育館より圧倒的に広い、と言えば伝わるでしょうか。とにかく広いホールに、ゲームテーブルがびっしり並んでいます。

置いてあるゲームは、おおむね次のとおりです。

ゲーム ひとこと
バカラ(Baccarat) いちばん人気。とにかく盛り上がっています
ブラックジャック(Blackjack) ルールが分かりやすく、初心者向け。ただし最低賭け金は高め
ルーレット(Roulette) 最も直感的。今回のメイン
スロット(Slot Machine) 台数がとにかく多い
大小(Sic Bo) サイコロを振るゲーム

ちなみに、館内は撮影禁止です。「撮影禁止」と大きく書いてあるわけではないのですが、これはカジノ共通のルールなので、スマホは出さないほうが無難です。冒頭の看板の写真も、入口の外から撮ったものです。

まずはルーレットから│機械版と、ディーラーのいる台

機械版は最低S$25だった

いちばん分かりやすいので、ルーレットから始めました。赤か黒か、あるいは数字を選んで賭ける、あのゲームです。

ルーレットには機械(電子)版ディーラーのいる台があります。まず機械版に行ったのですが、ここで最初の想定外がありました。最低賭け金がS$25だったのです。「機械のほうが気軽で安いだろう」と思っていたので、これは完全に見込み違いでした。実際には、後で移ったディーラーのいる台のほうがS$5から賭けられて安上がりです。ともあれ、ここで少し勝ちました。

バカラに移ろうとしたら、最低賭け金が上がっていた

次はバカラをやってみようと思ったのですが、ここで想定外のことが起きました。表示上はS$10のはずなのに、S$10では賭けられなかったのです。

後で聞いたところ、金曜の夜は最低賭け金の設定が違い、S$40になっていたとのことでした。曜日や時間帯によって最低額が変わるというのは、覚えておく価値があります。混む時間帯ほど最低額が上がるということです。安く遊びたいなら、平日の空いている時間帯のほうが有利ということになります。

ディーラーのいる台へ│チップの買い方と、賭け方のルール

機械版はどうも味気ないという話になり、ディーラーのいるルーレット台に移りました。

やり方はシンプルです。台に座って現金を置くと、ディーラーがチップに交換してくれます。あとは賭けたいところにチップを置き、ホイールが回って、当たれば配当がもらえ、外れれば回収される、というだけです。

ここで1つ、初心者がつまずくポイントがありました。賭け方によって最低額が違うのです。

チップはS$5単位で置けるのですが、「1番」「2番」といった特定の数字に賭けるのはS$5から可能な一方、赤/黒のような二択(イーブンマネー/Even Money)の賭けには、ある程度まとまった金額が必要というルールになっていました。実際、周りにも赤黒に賭けている人はいませんでした。

31番で当たった│配当は35倍

ここからが今回のハイライトです。

台を見ていて、やたらと31番が出ているなと感じました。それで試しに31番にS$5置いてみたところ、本当に31番が出て当たりました。

ルーレットで特定の数字1点に賭けること(ストレートアップ/Straight Up)の配当は35倍です。つまりS$5を賭けて当たると、配当としてS$175が支払われ、賭けていたS$5も戻ってくるので、手元にはS$180。賭け金の36倍が返ってくる計算になります。

しかもこの後、何度か続けて当てることができました。すると面白いことが起きます。隣にいたインド人のおじさんが、私の置く場所をそのまま真似して同じところに賭けてくるようになったのです。声をかけられたわけではないのですが、私がチップを置くのをじっと見ていて、同じマスに自分のチップを重ねてくる。知らない人が真似してくるくらいには、その時間だけは調子が良かったということです。

結果として、S$50から始めてS$200ほどまで増えました。

ドリンクは飲み放題

意外と知られていないと思うのですが、カジノ内のソフトドリンクは無料です。

水はもちろん、スプライト、コーラ、紅茶、お茶、コーヒーといったものが飲み放題で、席まで運んでもらえます。深夜に長時間いると地味にありがたいポイントです。カジノ側からすれば長く遊んでもらうためのサービスなのでしょうが、利用する側としては素直に助かります。

バカラは見送り、ブラックジャックへ

バカラは盛り上がっていたけれど、ルールが分からず断念

ルーレットの後、次は何かやろうという話になり、まずバカラに向かいました。ところがルールがよく分からず、結局そのまま引き返しました。

ただ、見ている分にはバカラがいちばん面白かったです。シンガポールではバカラが圧倒的に人気のようで、どの台もものすごく盛り上がっていました。カードをめくる所作にも独特の作法があって、あの熱気は一見の価値があります。次に行くならルールを予習してから挑みたいところです。

ブラックジャックは最低S$50から

そこでブラックジャックに移りました。こちらは最低賭け金がS$50と、なかなかの金額です。

ルール自体はシンプルで、手札の合計を21に近づけ、21を超えず、ディーラーより大きければ勝ちというゲームです。勝てば賭け金と同額がもらえるので、S$50賭けていれば手元はS$100になります。

流れはこうです。

①お金(チップ)を置く
②ディーラーがカードを2枚配る
③「サレンダー(Surrender)するか」と聞かれる(降りて賭け金の半分を返してもらう選択肢。基本は「ノーサレンダー」と答えます)
④そのまま勝負するか、もう1枚もらうかを選ぶ

この④の意思表示が、声ではなくハンドサインなのが面白いところです。

ブラックジャックのハンドサイン

もう引かない(スタンド/Stand)……手のひらを開いて、テーブルの上で水平に見せる
もう1枚もらう(ヒット/Hit)……テーブルをトントンと2回叩く

カジノは騒がしく、また記録用のカメラが回っているため、意思表示は音声ではなく動作で行うのが基本になっています。慣れると気持ちいいです。

最初は勝っていたのですが、もともとその日のうちに使い切るつもりで来ていたので、ルーレットで増やしたS$200ほどを、ここできれいに使い切って終了となりました。

トータルで見れば、ほぼ行って来い。増えた分を別のゲームで返した形です。個人的には、これくらいがちょうどいい遊び方だと思っています。

朝5時でもまだ盛り上がっている│客層の話

結局、店を出たのは朝5時でした。深夜2時から3時間ほどいたことになります。

驚いたのは、その時間になってもカジノの熱気がほとんど落ちていなかったことです。MBSのカジノは24時間営業なので、夜が更けたから閑散とする、ということがありません。「深夜に行ったら空いているだろう」という想像は外れます。

客層で目立ったのは40〜50代で、しかも男女を問わず多かったのが印象的でした。若い観光客が記念に覗きに来るという雰囲気ではなく、慣れた様子で腰を据えて遊んでいる人が中心です。

それともう一つ、初めて行く日本人の方には安心材料になると思うのですが、日本語が、街を歩いているときよりもよく耳に入ってきました。観光客なのか駐在の方なのかは分かりませんが、思っていたより日本語が飛び交っています。一人で心細く感じることは、あまりないかもしれません。

帰り方│換金して、顔認証で出る

帰るときは、手持ちのチップをキャッシャー(Cashier/換金所)に持っていって現金に戻します。あとは入場時と同じく顔認証を通れば、そのまま外に出られます。

チップを持ち帰っても使い道はないので、必ず換金してから出ましょう。

予算の目安│S$300あればしっかり遊べる

今回の経験から言うと、S$300ほど用意しておけば、それなりに長く楽しめます

内訳のイメージはこうです。

ゲーム 最低賭け金の目安 S$300での遊び方
ルーレット(ディーラー台) S$5〜 最も長く遊べます。少額で回数を打てるので、初心者はここから
ルーレット(機械) S$25〜 意外と最低額が高いので注意
バカラ S$10〜(混雑時はS$40〜) 時間帯で最低額が動きます
ブラックジャック S$50〜 数回で終わる可能性があります。腰を据えるなら別途予算を

大事なのは、「なくなっても構わない金額」として持っていくことです。私も最初から使い切るつもりで行ったので、結果に納得できました。増やそうとして追加で下ろし始めると、まったく別の遊びになってしまいます。ATMが館内にあるぶん、その線引きは自分で引くしかありません。

服装と持ち物│スマートカジュアルで

意外と見落とされがちなのが服装です。MBSのカジノにはドレスコードがあります。

NGなもの……サンダル・ビーチサンダル、短パン(ショートパンツ)、帽子、マスク

推奨……スマートカジュアル(Smart Casual)。襟付きのシャツに長ズボン、革靴かきれいめのスニーカーであれば問題ありません。特別にドレスアップする必要はありませんが、リゾート然とした格好だと入口で止められます

持ち物にも制限があります。リュック・大きめのバッグ・カメラ・ノートパソコンは持ち込めません。入口近くのクロークに預けることになるので、荷物は少なめにしておくとスムーズです。

おわりに

Gardens by the Bayから見たマリーナベイ・サンズの夜景
Gardens by the Bay側から見たマリーナベイ・サンズ

入場で揉め、ルーレットで思わぬ当たりを引き、知らないおじさんに真似され、最後はブラックジャックで綺麗に溶かす。そんな一晩でした。勝ち負けで言えばほぼ引き分けですが、体験としては十分に元が取れたと思います。

ここまで書いてきたつまずきは、どれも事前に知ってさえいれば避けられたものばかりです。逆にいえば、この記事に書いた分だけ知っていれば、初めてでもかなりスムーズに遊べるはずです。

シンガポールに来たら一度は覗いてみる価値のある場所です。ただし、あくまで娯楽として、使い切っていい金額の範囲で。そこさえ守れば、深夜のMBSはなかなか面白い時間の使い方になります。

※ギャンブルは娯楽の範囲でお楽しみください。のめり込みや借入れによる資金調達には十分ご注意ください。

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