ダナン2泊3日│雨期の10月に子連れで行って、プールとホイアンだけで満足した話

※本記事は2026年9月時点の情報に基づいています。営業時間・価格・天候は変わる場合があります。最新情報は各公式サイト等でご確認ください。

ベトナム中部のダナン(Da Nang)へ、2泊3日で行ってきました。行ったのは10月です。あとから調べると、ダナンの10月はしっかり雨期(Rainy Season)の真ん中で、実際、滞在中はほとんど雨でした。

結論から書くと、それでも十分に楽しめました。ただしそれは「雨でも遊べる場所」を先に押さえていたからで、ビーチ目当てで行っていたら、たぶん3日間ずっと途方に暮れていたと思います。この記事は、雨のダナンでどこに行って何を食べたかの記録です。

10月のダナンは雨期│ビーチは当てにしない前提で組む

ダナンは「ベトナムのリゾート」として紹介されることが多く、ミーケービーチ(My Khe Beach)の写真が真っ先に出てきます。ただ、それは乾期の話です。9月から12月ごろは雨期にあたり、10月と11月は特に雨量が多い時期にあたります。

実際に行ってみると、一日中しとしと降り続くというより、短時間にざっと強く降ってやむ、という降り方でした。そのため「今日は完全に外に出られない」という日はありません。ただ、海に入って遊べるコンディションではまったくありませんでした。

なので、雨期に子連れで行くなら、ホテルの中だけで一日つぶせるかどうかが最大の分かれ目になります。私たちの場合は、そこを最優先でホテルを選びました。

泊まったのはミカヅキ・ダナン│屋内ウォーターパークが決め手

選んだのは、ミカヅキ・ダナン(Mikazuki Japanese Resorts & Spa Da Nang)です。日本の企業が手がけているリゾートで、館内に屋内型のウォーターパーク(Mikazuki Water Park 365)があります。

ホテル選びの理由は、ほぼこの一点でした。プールが充実していること、しかも屋内で、子ども向けの区画がしっかりあること。雨期に行くと決めた時点で、ここは譲れませんでした。

Indoor water park pool at Mikazuki Japanese Resorts and Spa Da Nang, Vietnam (faces blurred)
屋内なので、外が土砂降りでも関係なく遊べます。
奥には黄色いスライダーと子ども用のエリアが見えます。

結果として、この判断は大正解でした。子どもたちは本当に大喜びで、正直、外に出かけるより館内のプールにいた時間のほうが長かったくらいです。天井が高く、屋内とは思えない開放感があります。浮き輪で流されているだけで一日が終わります。

親の側からしても、雨で予定が飛んでも「じゃあプール行こうか」で回収できるのは、精神衛生上かなり大きいです。雨期のダナンに子連れで行くなら、屋内プールのあるホテルを選ぶことを強くおすすめします。

項目 内容
部屋 オーシャンビュー プレミアム デラックス ツイン(85平米)
人数 大人2人+子ども2人(添い寝)で1室
料金 1泊 4,518,000ドン × 2泊=9,036,000ドン(予約時の円参考価格で約45,180円)。サービス料5%・VAT8%込み
含まれるもの 朝食、温泉またはウォーターパークの利用、22階のインフィニティプール、無料ミニバー
予約 楽天トラベルの早期割引プラン(さき楽30)

4人で1室、2泊、朝食とウォーターパークまで込みでこの金額です。1泊あたりに直すと2万3千円弱で、日系リゾートの85平米の部屋に泊まれることになります。ベトナムの物価を考えても、この内容ならかなり納得感がありました。

1日目│ハン市場でアオザイ、晩ごはんはバインミーを持ち帰り

空港に着いてまずやったのは、SIMカードの購入です。到着ロビーに通信会社のカウンターが並んでいて、その場で挿し替えて開通まで済ませてくれます。このあとの移動はすべて配車アプリのGrab(グラブ)に頼ることになるので、通信手段の確保は空港を出る前に片づけておくのが正解でした。

この日のいちばんの収穫は、妻と子どもたちがハン市場(Chợ Hàn/Han Market)でアオザイ(Áo dài)を仕立ててもらったことです。市場の中には生地屋と仕立て屋が並んでいて、生地を選んで採寸してもらえば作ってもらえます。子ども用のサイズも問題なく作ってくれました。

できあがったものを着せてみると、これがとてもいい感じでした。旅行中に着られて、帰ってからも記念に残るという意味で、土産物を買うよりずっと満足度が高かったです。ダナンで何を買うか迷っているなら、ここは有力な候補になります。

初日は到着が遅かったこともあり、晩ごはんは持ち帰りにしました。買ったのはバインミー・コーティエン(Bánh mì Cô Tiên)のバインミー(Bánh mì)です。ハイチャウ区のチャンフー通りから細い路地を入ったところにある店です(Kiệt 80/10 Trần Phú, Hải Châu)。

バインミーは、フランスパンに肉やパテ、なますや香草を詰めたベトナムのサンドイッチです。到着日の夜としてはこれで十分でした。むしろ、初日から予定を詰めなかったのは正解だったと思います。空港からの移動と、雨と、子どもの機嫌を全部そろえるのは、なかなか難しいものです。

2日目の昼は海鮮│Mộc Seafoodで生簀から選ぶ

2日目のお昼は、ダナン市内の海鮮料理店、Mộc Seafood(モック・シーフード/Hải sản Mộc quán)へ行きました。ミーケービーチにほど近いソンチャ区のトーヒエンタイン通り沿いにあります(26 Tô Hiến Thành, Sơn Trà)。移動は配車アプリのGrab(グラブ)です。雨の中でしたが、アプリで呼べば数分で来てくれるので、ここはまったく苦労しませんでした。

ちなみに、滞在中に使ったGrabは1回あたり4万〜18万ドン(おおよそ250円〜1,000円)でした。日本のタクシーの感覚からすると驚くほど安く、子連れで雨の中を歩かずに済むことを考えれば、移動はほぼ全部Grabで割り切ってよいと思います。

Live seafood tanks with crabs and shellfish at Moc Seafood restaurant in Da Nang, Vietnam
店に入るとまず生簀が並んでいます。
ここで選んで、その場で調理してもらう方式です。

この店の面白いところは、店頭の生簀(いけす)から自分で選んで、その場で調理してもらう形式だということです。水槽ごとに札が立っていて、「GHẸ LỚN(大きいワタリガニ)85,000ドン/100g」のように、種類と単価がはっきり書いてあります。値段が量り売りで明示されているので、注文の段階で不安になりません。

海外の海鮮店でいちばん困るのは「食べ終わるまで総額が読めない」ことですが、この方式なら選ぶ時点でおおよその見当がつきます。言葉が通じなくても、指をさして重さを決めれば成立します。

2日目の夜はホイアンへ│Grabで約40分

ダナンに来たら、多くの人が足を伸ばすのがホイアン(Hội An)です。ダナン市内から南へ30kmほど、Grabで40分前後の距離にあります。旧市街(Hoi An Ancient Town)はユネスコの世界文化遺産(UNESCO World Heritage)に登録されていて、木造の町家が今も並んでいます。

ホイアンは夜が本番です。日が落ちると、通り沿いの店先にランタン(Lantern)が一斉に灯ります。

Wall of colourful silk lanterns at a shop in Hoi An old town on a rainy night, Vietnam (faces blurred)
壁一面のランタン。雨で路面が濡れているぶん、
光が反射して余計にきれいに見えました。

この日も雨でした。ただ、ホイアンに限っては、雨がむしろプラスに働きます。石畳と路面が濡れて、ランタンの色がそのまま地面に映るからです。傘を差しながら歩く前提にはなりますが、写真だけを見れば、晴れの日より雨の日のほうがきれいかもしれません。

もうひとつの名物が、トゥボン川(Thu Bồn River)の灯籠流しです。手漕ぎのボートに乗って、川に灯籠を流します。

Lantern boats and floating candles on the Thu Bon River at night in Hoi An, Vietnam (faces blurred)
トゥボン川の夜。ボートには大きなランタンが下がっていて、
水面には流された灯籠が浮かんでいます。

川沿いの店の明かりが水面に落ちて、そこに灯籠が流れていきます。観光地として完全に作り込まれた風景ではありますが、それでもきれいだと素直に思いました。ボートは客引きが声をかけてくるので、乗りたければ河岸を歩いているだけで捕まります。

正直に書くと、乗ったのはかなり年季の入った手漕ぎボートでした。雨の中、子どもを抱えて乗り込むときは怖かったです。

それでも、乗ってよかったと思っています。ボートの上から見るランタンの光と、水面に散っていく灯籠は、神秘的としか言いようのない眺めでした。ほかの場所では味わえません。これを見るためだけにホイアンまで来る価値があります。

夕食はカーゴ・クラブ│ホイアン名物を一度に

ホイアンでの夕食は、旧市街のカーゴ・クラブ(Cargo Club)にしました。ホイアンでは有名な店で、川沿いのグエン・タイ・ホック通りに面しています(107-109 Nguyễn Thái Học, Hội An)。

Hoi An specialities at Cargo Club: fried wontons, white rose dumplings and cao lau, Vietnam
手前が揚げワンタン、右がホワイトローズ、
奥がカオラウ。ホイアン名物がだいたいそろいます。

頼んだのは、ホイアンの名物として必ず名前が挙がる3品です。

料理 どんなものか
揚げワンタン(Hoành thánh chiên/Fried Wonton) 揚げたワンタンの皮に、トマトと玉ねぎ、香草を混ぜた具をのせたもの。手前の皿
ホワイトローズ(Bánh bao bánh vạc/White Rose) 米粉の皮でエビのすり身を包んだ蒸し餃子。フライドオニオンがたっぷり。右の皿
カオラウ(Cao lầu) ホイアンだけの太麺に、煮豚と香草、揚げせんべいをのせた汁少なめの麺。奥の丼

ひとつずつ食べていくと、味の方向がきれいに散らばっているのが分かります。揚げワンタンは、パリパリの皮に酸味のある具という組み合わせで、食感の落差が主役です。ホワイトローズは、皮のつるっとした食感とフライドオニオンの香ばしさで食べさせます。カオラウは、うどんに近い太さの麺に濃いめのたれがからんで、汁そばというより和えそばに近い印象でした。

ホイアンの料理は、ベトナム料理の中でも「甘い・辛い」に寄りすぎていません。子どもと一緒でも取り分けやすく、その意味でも助かりました。

もう少し広げて言うと、ベトナム料理はアジアの中でも日本人にとってかなり食べやすいと思います。辛さや香りで押してくる料理が少なく、米と魚醤とハーブという組み合わせは、和食に慣れた口によくなじみます。子連れで取り分けるにも向いているので、初めてのアジアの国としてもすすめやすいところです。

反省点│帰りに客引きのタクシーに乗ってしまった

ひとつ、はっきり反省していることがあります。ホイアンからの帰りです。

行きはGrabで来ていたので、帰りも同じようにアプリで呼ぶつもりでいました。ところが店を出たところでタクシーの客引きに声をかけられ、その流れでそのまま流しのタクシーに乗ってしまいました。雨が降っていて、子どもも眠そうで、早く乗ってしまいたかったのだと思います。

結果としては、運転手さんは親切な人で、何事もなくホテルまで着きました。ただ、これは完全に判断ミスです。相手が良い人だったから何も起きなかっただけで、家族をリスクにさらしたことに変わりはありません。

配車アプリを使う利点は、値段が先に確定することと、誰の車に乗ったかが記録に残ることです。この2つを手放してまで急ぐ理由は、本来どこにもありません。雨の日ほど、面倒でもアプリで呼ぶべきでした。

雨期のダナンで分かったこと

項目 実際どうだったか
時期 10月。雨期の真ん中。短時間の強い雨が繰り返す降り方
入るのは無理。ビーチ目当ての旅程は組まないほうがよい
ホテル ミカヅキ・ダナン。屋内ウォーターパークがあり、雨の日の受け皿になった
移動 基本はGrab。雨でもすぐ来る。ホイアンまで約40分。帰りに一度だけ客引きのタクシーに乗ってしまい反省
ホイアン 夜がおすすめ。雨のほうがランタンの映りはきれい
食事 1日目夜はバインミーを持ち帰り、2日目昼Mộc Seafood、2日目夜カーゴ・クラブ

2泊3日で、実質動けたのは中日の1日だけです。それでも、屋内プールとホイアンの夜という2枚があれば、雨期のダナンは十分に成立します。逆に言えば、この2つを外すと、雨期に行く理由はかなり薄くなります。

同じベトナムでも、南部のホーチミン(Ho Chi Minh City)はまったく違う顔をしています。1週間滞在したときの記録はこちらの記事にまとめました。

次に行くなら乾期に、と思う一方で、雨に濡れたホイアンの通りは、あれはあれで乾期には見られないものだったのだろうな、とも思っています。

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