Nanyang MBA(NTU)の海外研修でホーチミンへ│BSM1週間の企業訪問記
※本記事は2026年9月時点の情報に基づいています。営業時間・価格・街の様子は変わる場合があります。最新情報は各公式サイト等でご確認ください。
シンガポールの南洋理工大学(Nanyang Technological University、NTU)のビジネススクール、ナンヤン・ビジネススクール(Nanyang Business School)が提供するNanyang MBAに通っています(ふだん通っているキャンパスの様子はNTUキャンパスガイドにまとめています)。そのプログラムの行事で、ベトナムのホーチミン(Ho Chi Minh City)へ行ってきました。日程は10月下旬の日曜日から、翌週の土曜日までの1週間です。
これは観光旅行ではなく、Nanyang MBAのビジネス・スタディ・ミッション(Business Study Mission、BSM)と呼ばれる授業の一環です。学校が現地企業とのアポイントを組んでくれて、平日は午前と午後にそれぞれ1社ずつ訪問し、話を聞いて、可能なら中を見せてもらう。それを毎日繰り返します。
この記事では、BSMというものが実際どういう1週間なのかと、その合間に見たホーチミンの街をまとめます。NTUのNanyang MBAを検討している方や、海外MBAの現地プログラムがどんな中身なのか気になっている方の参考になればと思います。
ビジネス・スタディ・ミッションとは│平日は朝から晩まで企業訪問
BSMの組み立てはシンプルです。平日の午前に1社、午後に1社。訪問先は、ベトナムの大企業もあれば、立ち上がったばかりのスタートアップ、そしてそこに投資するベンチャーキャピタル(Venture Capital、VC)もあります。
大企業だけを回っても、スタートアップだけを回っても、その国の経済は見えません。お金を出す側(VC)、お金を受け取って伸びようとする側(スタートアップ)、すでに国内で大きくなっている側(大企業)を同じ週にまとめて回るところに、この形式の意味があります。同じ市場の話を、立場の違う3者から続けて聞くことになるからです。
実際に訪問した先を、印象に残った順に挙げていきます。
VNG│ベトナムの「LINE」を作った会社
VNG(ヴイエヌジー)は、ベトナムを代表するテクノロジー企業です。手がけているサービスの中でいちばん有名なのが、メッセージアプリのZalo(ザロ)でしょう。
Zaloは、日本で言えばLINEにあたる存在です。個人の連絡はもちろん、店の予約から役所や企業の連絡まで、ベトナム国内のやりとりがここに集まっています。海外のアプリではなく、国産のメッセージアプリが標準の位置を取っている国というのは、実はそう多くありません。
訪問して強く印象に残ったのは、オフィスそのものでした。明らかにGoogleのオフィスを意識した作りで、開放的な共用スペースや遊びのある内装が並んでいます。そこまでして働きやすさを前面に出しているのは、優秀なエンジニアの獲得競争がそれだけ激しいということでもあります。ベトナムのIT企業がどこと人材を奪い合っているのかが、内装から透けて見えました。
NBC│機械と手作業で服を作る現場
次に訪問したのが、衣料品メーカーのNBCです。縫製の現場を実際に見せてもらいました。
ベトナムの主要な輸出産業のひとつが、繊維・縫製です。ただ、「工場」と聞いて想像していたものとは、中身がかなり違いました。機械化されている工程と、人の手でしかできない工程が、隣り合わせで動いているのです。裁断や一部の縫製は機械が担い、その一方で、たくさんの技術者が手作業で服を仕上げていました。
ここで見た光景は、「安い労働力で大量に縫っている」という一般的なイメージとは違いました。手を動かしているのは、明らかに技能を持った職人です。ベトナムの縫製業が単価の安さだけで戦っているわけではないことが、現場を見るとよく分かります。
ヴィナキャピタル│ベトナムを「ライジングスター」と呼ぶVC
投資する側として訪問したのが、ヴィナキャピタル(VinaCapital)です。上場株式、債券、プライベート・エクイティ、ベンチャーキャピタル、不動産、クリーンエネルギー、物流と、幅広い資産クラスを扱う運用会社で、自社を「ベトナム唯一のマルチ・ディシプリナリーな運用会社」と説明していました。
いちばん印象に残ったのは、ベトナムのことを「ライジングスター(Rising Star)」と繰り返し呼んでいたことです。単に「成長市場です」と説明するのではなく、投資先としてのベトナムに、はっきりと物語を与えて語る。新興国に投資する側が、投資家に対して何を売っているのかがそのまま表れていました。
そのほかに訪問した先
このほかにも、ベトナム版のシリコンバレーを目指して作られたハイテク企業の集積地区や、タイ系の流通大手であるセントラルグループ(Central Group)の現地拠点を訪問しました。
並べてみると、テック(VNG)、製造(NBC)、金融(ヴィナキャピタル)、小売(セントラルグループ)と、産業がきれいに散らばっています。同じ国の話を、業種の違う4方向から続けて聞くと、それぞれの説明のどこが重なり、どこが食い違うのかが見えてきます。人件費の上昇を課題として語る会社と、購買力の上昇を機会として語る会社が、同じ週に出てくるわけです。
1週間このペースで回ると、正直かなり疲れます。ただ、資料を読むだけでは絶対に届かない解像度で、その国の景気の温度が伝わってきます。移動中に見える街の様子まで込みで「体験」になっているのが、現地に行くプログラムの強みだと思いました。
泊まったのはニューワールド・サイゴン│朝食が本当に良かった
滞在中のホテルは、ニューワールド・サイゴン・ホテル(New World Saigon Hotel)でした。1区(District 1)のレライ通りに面し、ベンタイン市場(Bến Thành Market)に近い立地で、街の中心に出やすい場所です(76 Lê Lai, District 1)。
結論から言うと、非常に良いホテルでした。とくに朝食です。

フランス統治時代のなごりを一番感じる場所でした。
ベトナムのパンは、本当においしいです。フランス統治の歴史があるので当然と言えば当然なのですが、ホテルのビュッフェでもパンのコーナーだけ明らかに気合いが違いました。クロワッサンもデニッシュも、東南アジアのホテルで期待する水準を軽く超えてきます。

朝から鍋がずらりと並びます。

ドラゴンフルーツやマンゴーが山盛りで置いてあります。
果物の質と量も、熱帯にいることを実感させてくれます。ドラゴンフルーツ、マンゴー、パパイヤが、朝からいくらでも食べられる状態で並んでいます。

フォカッチャ、グラノーラという組み合わせ。
とにかくバイク│移動時間は多めに見ておく
ホーチミンで最初に驚くのは、まちがいなくバイクの数です。

車線という概念が、日本とはだいぶ違います。

止まっている間だけ、隊列がきれいに見えます。
信号が変わると、この塊が一斉に動き出します。日本の感覚だと「危ない」と感じるのですが、現地の人にとってはこれが日常の交通です。歩いて道路を渡るときは、立ち止まらず一定の速度で歩くのがコツだと言われます。バイクの側が避けてくれる前提で流れができています。


この状態で、しばらくまったく動きません。
実務的に大事なのは、渋滞を必ず日程に織り込むことです。地図で見ると近い場所でも、タクシーで20分から30分かかることがざらにあります。訪問先が続く日は、この読み違いがそのまま遅刻になります。
実際、私たちも「地図上ではすぐ隣なのに、まったく前に進まない」という時間を何度も過ごしました。バイクは車の脇をすり抜けていけるので、渋滞に強いのはむしろバイクの側です。この街でバイクが選ばれる理由が、乗っていると体でわかります。
週末の街歩き│サイゴン中央郵便局
プログラムの合間に、市内の観光地もいくつか回りました。いちばん見応えがあったのは、サイゴン中央郵便局(Bưu điện Trung tâm Sài Gòn/Saigon Central Post Office)です。

建設年が刻まれています。

正面の広場は聖母マリア教会に面しています。
19世紀末にフランス統治下で建てられた建物で、今も現役の郵便局として使われています。外観だけでも十分に立派ですが、本番は中に入ってからです。

正面にホー・チ・ミンの肖像が掲げられています。
アーチ状の鉄骨とガラス屋根が、駅舎のように奥へ伸びています。両側にはお土産と切手のカウンターが並び、観光客と地元の利用者が混ざっています。正面にはホー・チ・ミン(Hồ Chí Minh)の肖像が掲げられ、その下の帯には「NHANH CHÓNG(迅速)・CHÍNH XÁC(正確)・AN TOÀN(安全)・TIỆN LỢI(便利)・VĂN MINH(文明的)」という郵便のスローガンが並んでいます。

その下は今も使われている窓口とスタンプブースです。
個人的に面白かったのが、壁に大きく描かれた古地図です。「SAIGON ET SES ENVIRONS(サイゴンとその周辺)」というフランス語の見出しで、川と水路がまだ主役だったころの街が描かれています。その下には各国の時刻を示す時計が並び、窓口は今も普通に営業しています。歴史的建造物を、そのまま実用の建物として使い続けているところがこの街らしいと思いました。
裁判所は中に入れてもらえなかった
もうひとつ行ってみたのが、ホーチミン市人民裁判所(Tòa án nhân dân Thành phố Hồ Chí Minh)です。
弁護士として、共産党の一党体制のもとで裁判がどのように行われているのかには、以前から強い関心を持っていました。法廷の様子を少しでも見られないかと思って足を運んだ次第です。
結果は、中に入れてもらえませんでした。入口で止められて終わりです。非常に興味深く思っていたテーマだっただけに、これは正直に残念でした。
日本であれば、裁判の対審と判決は公開の法廷で行うと憲法に定められていて(憲法82条1項)、原則として誰でも法廷を傍聴できます。国が違えば、この「入れる/入れない」の前提から違うのだということを、身をもって確認する形になりました。
ちなみに、同じ「外国の裁判所を見に行く」でも、インド最高裁はガイドツアーで法廷まで見せてくれました。国によってここまで開き方が違うのか、というのは実際に行ってみないと分かりません。
食べたもの│フォー、カニ、そしてなぜか日本食
Phở Việt Nam│石鍋で出てくる熱々のフォー

生の牛肉と麺は別皿で来ます。
フォー(Phở)は何度も食べましたが、いちばん印象に残ったのが、フォー・ベトナム(Phở Việt Nam)で食べたこれです。1区のファム・ホン・タイ通り14番地(14 Phạm Hồng Thái, District 1)にある店で、ミシュランガイド(MICHELIN Guide)にも掲載されています。
頼んだのは、この店の看板メニューであるフォー・トー・ダー(Phở thố đá、石鍋のフォー)です。石鍋に入ったスープがぐつぐつと沸いた状態で運ばれてきて、生の牛肉と米麺は別の皿で出てきます。自分でスープに沈めて、火が通ったところを食べる方式です。
最後まで熱いまま食べられるのが、この形式のいちばんの利点でした。普通の丼で出てくるフォーは、食べ進めるうちにどうしてもぬるくなります。それが最初から最後まで熱いというだけで、満足度がかなり変わりました。
Quán 94のソフトシェルクラブ
カニ料理で有名なQuán 94(クアン94)にも行きました。1992年にディン・ティエン・ホアン通り94番地で始まり、その後84番地へ移った店で、現在の店名はクアン・トゥイ(Quán Thúy)、通称「94 Cũ(旧94)」です。ミシュランガイドのセレクテッド(MICHELIN Selected 2024-2025)にも選ばれています。店の前の歩道に、生きたカニがトレーに整列しています。

右にバイクが停まっているのがベトナムらしいところ。

殻ごとそのまま食べられます。
目当てはソフトシェルクラブ(Soft Shell Crab)の唐揚げです。脱皮したての殻がやわらかいカニを、そのまま揚げてあります。殻ごとかじれるので、身をほじる手間がありません。カニ料理はおいしいけれど食べるのが面倒、という問題を、素材のほうで解決してしまっています。

チャーハンも頼みました。ほぐした身がふんだんに入っていて、上から胡椒がしっかりかかっています。値段を考えると、この具の量はなかなか日本では出てきません。
ホーチミンの日本食

ホーチミンで食べた日本食です。
1週間も続くと、日本食に行きたくなる日も出てきます。入ったのは、日本食の店が集まった一角「ジャパニーズ・コーナー(Japanese Corner)」にある店で、ざるそばと天ぷらのセットを頼みました。海老天が2本、野菜天がひととおり、小鉢とサラダ、薬味の器まで付いてきます。
正直に書くと、日本で食べるそばとまったく同じ、とまでは言いません。ただ、遠く離れた土地でこの水準の定食が出てくること自体に驚きました。ホーチミンには日本人駐在員が多く、日本食の店も相当な数があります。
ベトナム料理を自分で作る│料理教室
BSMの合間に、体験型のプログラムもいくつか組まれていました。そのひとつが、ベトナム料理の料理教室です。

油の温度は先生が見てくれます。

皮がぱりっとしていれば成功です。
作ったのは揚げ春巻き(Chả giò)です。皮に具を並べて巻き、油で揚げるだけなのですが、巻きの締め具合で仕上がりがはっきり変わります。緩いと油を吸ってべたつき、きつすぎると破れます。

これで油っぽさが完全に消えます。
ベトナムでは、揚げ春巻きをそのままかじるのではなく、レタスと香草で巻いて食べます。この一手間で、揚げ物の重さがきれいに抜けます。日本で春巻きを食べるときにはやらない食べ方なので、これは持ち帰る価値のある知識でした。

千切りにして和えるだけですが、包丁の練習になります。

牛肉をロットの葉で巻いて焼いた串です。

もうひとつ作ったのが、ボー・ラー・ロット(Bò lá lốt)です。味付けした牛肉を、ロットの葉(Lá lốt、コショウ科の葉)で巻いて焼きます。焼くと葉が黒くつやを帯びて、独特の香りが立ちます。これもレタスに載せ、ブン(Bún、米の細麺)とフライドオニオンを一緒に巻いて食べました。
料理教室は、正直なところ「観光客向けの企画」だと思って参加しました。ただ、実際にやってみると、その国の食べ方のルールが手の動きとして残るので、思っていたより収穫がありました。
自分の香水を作る│NOTE The Scent Lab
もうひとつの体験企画が、香水づくりのワークショップです。NOTE The Scent Lab(ノート・ザ・セント・ラボ)という店で、自分だけの香りを調合します。

奥に香料のボトルが並びます。

ウッディ、フレッシュなどに香りを分類した図です。
最初に渡されるのが、フレグランス・ホイール(The Fragrance Wheel)という円形の分類図です。フローラル、ウッディ、フレッシュ、アンバーの4系統に香りを分けて、その中をさらに細かく区切ってあります。隣り合う区画は相性がよく、対角線上は相性が悪い、という見取り図になっています。
その上で「あなたはどんな人だと言われますか」「好きな色は」「理想のデートの設定は」といった質問シート(Scent Quiz)に答えていきます。答えが、ホイールのどの区画に寄っているかを示す仕掛けです。

何を何滴入れたかを記録します。
実際の調合は、トップノート(Top)、ミドルノート(Middle)、ベースノート(Base)の3層に分けて行います。時間とともに立ち上がってくる香りが変わるので、その順番を自分で設計する、という考え方です。私はトップにベルガモット系、ミドルにハニーサックルとフィグ、ベースにサンダルウッドを置きました。
処方(Formula)は紙に記録して、店側にも保存されます。同じ香りを作り直したくなったら、この番号を伝えればよいという仕組みです。「熟成に30日ほどかかるので、気長に待ってください」と説明を受けました。
お土産はスーパーで買うのが確実
お土産は、市内のスーパーで買うのがいちばん効率的でした。行ったのは、コープマート・グエン・ディン・チエウ店(Co.opmart Nguyễn Đình Chiểu)です。コープマートはベトナム最大手のスーパーマーケットチェーンで、観光客向けの土産物店より値段が安く、地元の人が普段買っているものがそのまま並んでいます。

90gで8,500ドンから買えます。
まず、ムオイ・ティウ・チャイン(Muối tiêu chanh)です。塩と胡椒とライムを混ぜた調味料で、ベトナムでは肉や海鮮を食べるときにこれをつけます。日本に持ち帰っても、唐揚げや焼いた肉にそのまま使えます。写真の棚では、90gの瓶が8,500ドン(プロモーション価格)でした。
これが、今回の土産でいちばんの当たりでした。どんな料理にも合うので、完全に値段以上の価値があります。塩と胡椒だけでは物足りないところに、ライムの酸味がひと筋通るので、肉でも魚でも野菜でも、かけた瞬間に味が決まります。1本100円もしない調味料としては、働きが良すぎます。

15本入りで270g。ベトナムらしい土産です。
コーヒーもベトナムの定番です。写真は、ミートモア(MEET MORE)のココナッツ味のインスタントコーヒー、15本入り。ベトナムのコーヒーは酸味が少なく、練乳を入れて甘くして飲むのが一般的です。インスタントの4in1タイプなら、お湯を注ぐだけでその味が再現できます。

軽くてかさばらないので配る土産に向きます。
ドライフルーツも定番です。マンゴー、パイナップル、いちごなど種類が多く、軽いので配る土産に向いています。
そしてもうひとつ、家族への土産に買って帰ったのがマルゥ(Marou)のチョコレートです。1区のサイゴン・セントレ(Saigon Centre)で買いました。
マルゥは、2011年にホーチミンで立ち上がったベトナムのチョコレートブランドです。カカオ豆の仕入れから板チョコに仕上げるまでを自社で行う、いわゆるビーン・トゥ・バー(Bean to Bar)の作り手で、ティエンザン、ドンナイ、ラムドンといった産地ごとに板を分けているのが特徴です。同じベトナム産でも、産地が変わると味がはっきり変わります。
ベトナムがカカオの産地でもあることは、行くまで知りませんでした。包装も洗練されていて配りやすく、空港で買うより市内のモールのほうが品ぞろえも値段も有利です。土産に迷ったら、これがいちばん外れがないと思います。
1週間を終えて
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 10月下旬の日曜日から土曜日までの1週間 |
| 目的 | Nanyang MBA(NTU/Nanyang Business School)のビジネス・スタディ・ミッション(BSM) |
| 平日の中身 | 午前1社・午後1社の企業訪問。VNG(Zalo)、NBC(衣料)、ヴィナキャピタル(VC)、セントラルグループ(小売)ほか |
| ホテル | ニューワールド・サイゴン・ホテル(New World Saigon Hotel)。朝食が非常に良い |
| 移動 | 渋滞前提。近距離でも20〜30分見ておく |
| 体験企画 | ベトナム料理の料理教室、NOTE The Scent Labの香水づくり |
| 行った場所 | サイゴン中央郵便局、人民裁判所(中には入れず) |
Nanyang MBAのBSMは、1週間まるごと企業訪問で埋まった日程でした。終わってみると「ベトナムの経済を見た」という感覚よりも、「ベトナムで働いている人の話を、その場所で聞いた」という感覚のほうが強く残りました。同じ内容を教室で資料として読んでも、この密度にはならなかったと思います。
そして、移動中の渋滞も、朝食のパンも、揚げ春巻きの巻き方も、全部ひっくるめてその週の記憶になっています。海外プログラムの価値は、たぶんこの「ひっくるめて」の部分にあります。

