ラオパサに飽きたら│道1本先の地下フードホール「The Basement」が涼しくて速い
※本記事は2026年8月時点の情報に基づいています。営業時間・価格・出店状況は変わる場合があります。最新情報は各店舗の公式情報等でご確認ください。
シンガポールのCBD(Central Business District)でお昼をどうするか、という話になると、まず名前が挙がるのがラオパサ(Lau Pa Sat)です。歴史ある建物で雰囲気もよく、選択肢も多い。観光で来た人を連れていくにはうってつけの場所です。
ただ、週に何度も通っていると、さすがに飽きます。それに、暑い。屋根はあっても壁がないので、昼の12時台はどうしても気温が上がります。ワイシャツで座っていると、食べ終わるころには汗をかいています。
そんなときに同僚から教わったのが、ラオパサから道を1本渡った先にある地下のフードホール、ザ・ベースメント(The Basement)です。冷房が効いていて、店数もあって、値段もラオパサとそう変わりません。

ラッフルズプレイス駅からも歩けます。
場所│ラオパサから道を1本、ラッフルズプレイスからすぐ
ザ・ベースメントは、ホンリョンビル(Hong Leong Building、16 Raffles Quay)の地下1階にあります。ラオパサとはクロス・ストリート(Cross Street)を挟んで向かい合っているので、ラオパサの前に立っているなら、道を1本渡るだけです。歩いて1分もかかりません。
最寄り駅はラッフルズプレイス駅(Raffles Place MRT)で、徒歩5分ほど。ダウンタウン線のテロック・アヤ駅(Telok Ayer MRT)からも歩ける距離です。入口はロビンソン・ロード(Robinson Road)側、ラッフルズ・キー(Raffles Quay)側、クロス・ストリート側の3か所にあり、どこから入っても同じフロアにつながります。

ここを降りると一気に店が並びます。
一番の違いは、涼しいこと
ラオパサとの決定的な差は、冷房です。ザ・ベースメントは完全な地下フロアなので、外の熱気が入ってきません。ジャケットを着たまま座っていても平気ですし、食べ終わったあとに汗を拭くこともありません。午後に打ち合わせが入っている日は、これがかなり効きます。
同僚の中には、ラオパサよりここのほうが好きだ、という人が何人かいます。理由を聞くと、返ってくるのはたいてい「涼しいから」です。
席が埋まっている日は、持ち帰ってオフィスで食べている人も多いです。多くの店が蓋つきの容器で出してくれるので、そのまま自席まで運べます。

フロアガイド│飲食店だけで20店以上
入口にフロアガイドが出ています。1フロアにこれだけ詰まっているのか、と最初は少し驚きました。

一覧に載っているのは、オムニボア(Omnivore)、マイ・バディーズ・チキンライス(My Buddies Chicken Rice Shop)、マフェ・ベントー(MaFé Bento)、オサヒメ(Osahime)、香港補(BÙ by Shen Xi)、アル・マルシェ(Al Marche)、傳奇(Legend Specialties)、97ナシレマ(97 Nasi Lemak)、ハジャ・マイムナ・ミニ(Hjh Maimunah Mini)、ヤ・クン・カヤトースト(Ya Kun Kaya Toast)、シン・ダンプリングス(Sing Dumplings)、スープ・カップ(Soup Cup)、ジ・ウダン・クラン(The Udang Clan)、シェントン・ハッカ・ヨントーフー(Shenton Hakka Yong Tau Foo)など。ハラル(Halal)対応をうたう店も入っているので、同僚を誘うときに困りにくいのも助かります。
飲食のほかに、両替所(SAIF Money Changer)や仕立て屋(Anson Tailor)、マッサージ店なども同じフロアにあります。ランチのついでに用事を1つ片付けられる作りです。
オムニボア(Omnivore)│まず頼むならこれ
最初に紹介したいのがオムニボアです。台湾人の同僚に「ここが一番いい」と教えてもらった店です。

注文はビルド・ユア・オウン・ボウル(Build Your Own Bowl)方式です。まずサイズを選び、そのあとタンパク質・ベース・サイド・ガーニッシュ・ドレッシングの順に自分で組み立てます。サイズはプチ(PETITE)が10.90ドル、レギュラー(REGULAR)が13.90ドル、ミディアム(MEDIUM)が16.90ドル。昼ごはんならプチで足ります。
プチで選べるのは、タンパク質1種類、ベース2種類、サイド2種類、ガーニッシュ1種類、ドレッシング1種類です(タンパク質はプチだけ半人前になります)。数だけ見ると物足りなく感じますが、ベースとサイドで合計4種類入るので、器はしっかり埋まります。

タンパク質はグリルド・チキン・サイ(Grilled Chicken Thigh)やスーヴィッド・チキンブレスト(Sous Vide Herb Chicken Breast)のほか、追加料金でサーモンやリブアイステーキも選べます。ベースはブラウンライス、ロメインレタス、クスクス、スイートポテトなど。サイドは常時20種類以上並んでいて、ガーリック・ブロッコリー、卵白(Egg White)、蒸しにんじん、枝豆、キムチといった具合です。
このときに選んだのは、タンパク質にグリルド・チキン・サイ、ベースにブラウンライスとロメインレタス、サイドにガーリック・ブロッコリーと卵白、ガーニッシュに白ごま、ドレッシングにハニーマスタードという組み合わせでした。

ブロッコリーと卵白、ハニーマスタードを合わせた一杯。
ラオパサのホーカーと比べると、たしかに少し高いです。ラオパサなら6ドルから8ドルで一皿食べられますから、その感覚からすると10ドル台は「ちょっといい昼ごはん」の部類に入ります。
ただ、その分は野菜の量に返ってきます。ホーカーのランチは炭水化物と揚げ物に寄りがちですが、こちらはボウルの半分が野菜です。味付けも塩と油が控えめで、日本人の口にはむしろこちらのほうが合うと思います。ドレッシングにジャパニーズ・セサミ(Japanese Sesame)があるのも、たぶんそういうことなのでしょう。
マイ・バディーズ・チキンライス(My Buddies Chicken Rice Shop)│焼いたほうと蒸したほうのチキンライス
次は上司に教えてもらった店です。チキンライスの専門店で、値段は10ドル弱。

看板に出ているのは蒸したほうの海南鶏飯です。
看板に出ているのは、白い蒸し鶏の海南鶏飯(Hainanese Chicken Rice)です。この店では、焼いたほうのローストチキンライス(Roasted Chicken Rice)と、蒸したほうのスチームドチキンライス(Steamed Chicken Rice)の両方を選べます。上司が勧めてくれたのは焼いたほうでした。

単品は5.90ドル、セットは8.90ドルです。

スープ・青菜・豆腐・煮卵がついてこの値段です。
皮が香ばしく焼き上がっていて、蒸し鶏のあっさりした感じとはまったく別の食べ物です。付け合わせに青菜、豆腐、煮卵、それにコーンとにんじんの入ったスープがついてきます。ごはんは鶏の出汁で炊いたチキンライス用のごはんなので、そこは普通の海南鶏飯と同じです。
別の日には、蒸したほうのセットも頼んでみました。

黒醤油とチリソースをつけて食べます。
こちらは皮まで白いままの蒸し鶏で、黒醤油(Dark Soy Sauce)とチリソースをつけて食べます。付け合わせの青菜、豆腐、煮卵は焼いたほうと同じで、この日のスープは大根入りでした。
シンガポールに住んでいると、チキンライスは嫌でも食べる機会が多い料理です。この店なら焼いたほうと蒸したほうをその日の気分で選べるので、同じ店に通っていても飽きがきにくいと感じています。
ほかにも気になった店
マフェ・ベントー(MaFé Bento)│おかずを指して詰めてもらう
いわゆる経済米飯(エコノミック・ライス)に近い方式の店です。ずらりと並んだおかずを指していくと、その場で弁当箱に詰めてくれます。列の流れが速いので、時間がない日はここが一番早く出てきます。

オサヒメ(Osahime)│1991年からという日本食
看板に「Since 1991」と入っている日本食の店です。壁の写真を見るかぎり、寿司、刺身、天ぷら、丼もの、うどんとひととおり揃っているようでした。カウンター席があるので、一人でも入りやすい作りです。

香港補(BÙ by Shen Xi)│香港式のスープと煮込み
香港系のスープや煮込みを出す店です。エアコンの効いた地下でわざわざ熱いスープを頼むというのも妙な話ですが、シンガポールでは体を整えるために飲むものという位置づけなので、昼から頼んでいる人をよく見かけます。

アル・マルシェ(Al Marche)と傳奇(Legend Specialties)
アル・マルシェは洋食寄りの店で、朝はウエスタン・ブレックファスト、昼はグリルとカレーライスを出しています。その隣が傳奇。赤い提灯が下がった一角で、昼どきはこのあたりが一番混みます。

昼どきはこのあたりが一番混みます。
行くならこの時間
ピークは12時から13時です。この時間帯はどの店にも列ができますし、席の確保も簡単ではありません。周りがビルばかりの立地なので、混み方はきれいにオフィスの昼休みと連動します。
狙い目は11時45分より前か、13時15分を過ぎたあたりです。15分ずらすだけで、列も席の状況もかなり違います。どうしてもピークにしか出られない日は、最初から持ち帰りにしてしまうのが早いです。
ラオパサとの使い分け
ラオパサが要らなくなったわけではありません。夜のサテー・ストリート(Satay Street)はラオパサでしか味わえないものですし、来客を連れていくならやはりあの建物のほうが喜ばれます。
一方で、平日の昼に、暑いなか並びたくない、汗をかかずに食べて席に戻りたい、という日には、道を1本渡ったザ・ベースメントのほうが正解です。同じCBDで歩いて1分の距離に、性格の違う選択肢が2つあると考えると、ずいぶん気が楽になります。
ラオパサのほうについては、以前まとめた記事があります。あわせてどうぞ。
ラオパサ(Lau Pa Sat)で食べてきた!シンガポール在住者のおすすめ12店+

